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教科のQ&A

教科書全体にかかわる内容

速さの単位の表記が「m/秒」や「km/時」から、「m/s」や「km/h」に変わったのはなぜですか?
教科書では、単位の表記は原則として国際単位系(SI)に基づいています。SIでは、「時」は「h」、「秒」は「s」と表記しますが、これまでの教科書では生徒にわかりやすい「時」や「秒」の表記を用いてきました。しかし、H24年度版教科書の文部科学省の検定で、SIに沿った単位の表記をするようにとの意見があり、表記を変更しています。なお、弊社の教科書では扱っていませんが、「分」はSIでは「min」と表記しています。
リットルの単位の表記が大文字の「L」に変わったのはなぜですか?
教科書では、単位の表記は原則として国際単位系(SI)に基づいています。SIでは、体積の単位は「m3 」です。リットルはSIには属しませんが、SIと併用が認められていて、単位の表記は立体(ローマン体)の「L」または「l」と決められています。「l」は数字の1と紛らわしいため、リットルの単位を表記するときは「L」を用いています。
パーセントを求める式の説明が変わったのはなぜですか?
H28年度版教科書の文部科学省の検定意見で、

という数式からから直接%という単位が求まるわけではない(求まるのは無次元の数値)と指摘され、変更いたしました。2年生の湿度を求める式についても同様の変更をしています。

中学校 科学1<第1学年>

p.113 「ばねはかり」が「ばねばかり」に変わったのはなぜですか?
「中学校学習指導要領解説 理科編」では、以前は「ばねはかり」と表記されていましたが、平成20年9月発行の解説から「ばねばかり」に変更されました。これに合わせて表記を変更しています。
p.153 顕微鏡の視野の説明で、試料を動かしたい向きと反対にプレパラートを動かすという説明があります。 一部の顕微鏡で、この関係が成り立ちません。
教科書では一般的な顕微鏡(上下左右が反転する)を例に説明してあります。 一部の顕微鏡で、左右は反転しても上下が反転しないしくみをとっていることがあります。
p.160 花のつくりの名称で、「花びら」が「花弁」に変わったのはなぜですか?
教科書で用いる用語は原則として学術用語集に基づいています。学術用語集植物学編では「花弁」と表記されていますが、これまでは小学校との関連や、わかりやすさから「花びら」と表記してきました。しかし、H24年度版教科書の文部科学省の検定意見により、「花びら」ではなく、「花弁」に変更しています。
p.162 マツの雄花のつくりで、「やく」が「花粉のう」に変わったのはなぜですか?
H24年度版教科書の文部科学省の検定意見により、裸子植物の場合は「やく」ではなく、「花粉のう」に変更しています。
p.162 マツの花で、「雌花の集まり」が「雌花」に変わったのはなぜですか?
「花」という用語は本来被子植物に用いられており、裸子植物の胚珠や花粉ができる器官を、「花」という言葉を用いてどう解釈するかは議論があるようです。以前の教科書では、雌花を一種の花序(花の集まり)と解釈する文献に基づき、「雌花の集まり」という表現を用いていました。しかし、裸子植物の「花」の解釈の問題や、雄花に対して雌花を「集まり」と表記することによる生徒の混乱を考慮して「雌花」に変更しています。
p.164 植物が根から吸収する養分を「無機養分」としたのはなぜですか?
小学校では、植物が根から水とともに吸収される養分を「肥料」とよんでいました。しかし、「肥料」は、人が農作物にあたえる物質という意味合いがあり、自然科学では一般に使用しません。教科書でも「肥料」という言葉を避け、自然科学で一般的な言い方である「無機養分」としています。 なお、光合成でつくられるデンプンは「養分」とよんでいますが、書籍によっては「栄養分」とよんでいる場合もあります。「養分」、「栄養分」などの言葉には明確な区分けがなく、書籍や分野によって使い方が異なっています。
p.244 「浸食」ではなく、「侵食」を使うのはなぜですか?
教科書で用いる用語は原則として学術用語集に基づいています。一般的には「浸食」という表記も見られますが、学術用語集地学編では「侵食」と表記されているため、教科書もこれに合わせています。なお、「侵食」である理由については、岩石や地層が水に「浸る」だけではなく、物理的・化学的な作用により岩石や地層が削り取られることを考慮し、土地を「侵す」という意味合いが適当であると判断されたようです。
p.254~255 地質年代で、新生代の区分が変更されているのはなぜですか?
国際地質科学連合の決定を受け、2010年に日本学術会議から出された通知にしたがって、新生代の区分を「第三紀、第四紀」から「古第三紀、新第三紀、第四紀」に変更しています。それと同時に、第四紀の始まりの年代が258万年前に変更になりましたが、教科書では260万年前としています。 また、古生代、中生代、新生代の始まりの年代も最新のデータをもとに変更しています。

中学校 科学2<第2学年>

p.17 電気分解の電極が「+極、?極」から、「陽極、陰極」に変わったのはなぜですか?
以前の教科書では、生徒のわかりやすさを考慮し、電気分解の電極を「+極、?極」と表記していました。しかし、新学習指導要領では、電池のしくみの回路と電気分解の回路という、よく似ていますが、電極のはたらきが全く異なる内容を扱うことになりました。そのため、電池と電気分解の電極を混同しないように、電気分解では高校の表記に合わせて電極を「陽極、陰極」としています。
p.156 「だ液によりデンプンが分解されて糖になる」という記述が変わったのはなぜですか?
H24年度版教科書の文部科学省の検定意見で、デンプンも糖の一種であるという指摘を受け、「デンプンが分解されて糖になる」という記述ができなくなりました。このため、「デンプンは、より小さな分子(麦芽糖)になる」と記述しています。
p.156 「脂肪はグリセリンと脂肪酸に分解される」という記述が変わったのはなぜですか?
H24年度版教科書の文部科学省の検定意見により、「脂肪はモノグリセリドと脂肪酸に分解される」としています。 一般的な脂肪(トリグリセリド)は、1つのグリセリンに3つの脂肪酸が結合したものです。モノグリセリドは、1つのグリセリンに1つの脂肪酸が結合したものです。以前は、すい液中の消化酵素リパーゼによって、脂肪はグリセリンと脂肪酸に分解されると考えられていました。しかし、近年の研究では、そこまで分解は進まずに、脂肪から2つの脂肪酸がとれて、モノグリセリドと脂肪酸に分解されることがわかったため、今回の変更になりました。
p.255 日本の周辺の気団で、長江気団(揚子江気団)の表記がないのはなぜですか?
以前長江気団とよばれていたものは、実際にはシベリア気団が温暖化したものであり、正確には独立した気団とはいえないという考え方があり、比較的新しい気象学の書籍では用いられない傾向があります。また、日本の季節変化の要因として、シベリア高気圧、オホーツク海高気圧、太平洋高気圧を用いる説明が一般的です。 このため、長江気団を他の気団と同列に扱うことを避け、本文では扱っていません。ただ、いわゆる長江気団とかかわりのある移動性高気圧は春、秋の天気に関係するので、気団としてではなく移動性高気圧(p.260)として扱っています。

中学校 科学3<第3学年>

p.107 硫酸と亜鉛板、銅板で作った電池では、銅板からだけではなく、亜鉛板からも泡(水素)が発生するのはなぜですか?
この実験では複雑な化学反応が起こっていますが、亜鉛板での電池の反応は、次のように亜鉛が電子を失い、亜鉛イオンになっています。
Zn → Zn²+ + 2e¯  …①
①の反応とは別に、亜鉛板では次の金属と酸の反応も起こっています。
Zn + 2H+ → Zn²+ + H2  …②
(Zn → Zn²+ + 2e¯、 2H+ + 2e¯ → H2)
②の反応は亜鉛板を単独で硫酸に入れたときと同じ反応で、①の電池の反応とは別に起こっています。このため、亜鉛板からも泡(水素)が出ます。
教科書p.107図3の電池のしくみでは、①の反応にだけ着目した図を示しています。
p.112 燃料電池の反応式
2H2+O2→2H2O
と、図4(b)が結びつきません。水素と酸素は燃料電池の中で接していないように見えます。
電解装置を燃料電池にする際は、電極が水溶液に浸っています。このとき、陽極では酸素と電子と水からOH¯が発生してOH¯が水溶液中に増え、陰極では水素が水溶液中のOH¯と反応して電子ができ、電気が流れます。
このときの化学反応式は次のように表すことができます。
陰極 H2|NaOH水溶液|O2
陰極 (白金):2H2+4OH- → 4H2O+4e¯
陽極 (白金):O2+2H2O+4e¯ → 4OH¯ 教科書ではこの陰極と陽極の反応をまとめて、 2H2+O2→2H2O と表しています。
p.166 「分解者」の説明が変わったのはなぜですか?
以前は「菌類や細菌類は分解者である」という表現でしたが、H24年度版教科書の文部科学省の検定意見で「遺骸を消費する消費者が分解者である」という基準が出されました.そのため「生物の死がいやふんなどから養分を得ている消費者を分解者といい、代表的な分解者は菌類や細菌類である」という意味の表現に変更しました。ダンゴムシやミミズなども分解者に含まれることになります。

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