はじめの一歩の一歩前
どのように授業で端末を使えばよいか
ICT を活用した授業を考える際のポイントは,授業よりも授業場面で考えるということです。1時間の学習過程を,情報の「収集」「整理・分析」「まとめ・表現」の各段階でのICT活用について考えてみましょう。
【情報の収集の段階】
インターネットや電子辞書を使うというようなICT活用に置き換えることができます。
【情報の整理・分析の段階】
ホワイトボード機能をもったツール等で付箋を分類したりラベリングしたりするICT活動に置き換えることができます。
【情報のまとめ・表現の段階】
プレゼンテーションにしたり文章で整理したりするというICT活動に置き換えることができます。
ICTを活用した学習活動に置き換えることにより,効率的に学習を進めることができるようになります。例えば,30分でやっていたことが20分や15分でできるようになっていきます。そうなると,短縮できた時間を使って復習に取り組んだり新しい問題に取り組んだりすることも可能になっていきますので,より学びが深くなります。
ただし, ICT に関するスキルがきちんと身についている状態が前提となります。 ICT に関するスキルがない段階で授業をすると,先生の発話が ICTの操作に関するものばかりになり学習内容に関する発話が減ってしまいます。結果的に,教科等の学習内容に踏み込めないということが起こるのです。
ICTに関するスキルを身につけるためには,単純で簡単な作業を毎日繰り返し行うことが重要になります。ICTに関するスキルの育成と授業を同時に行うには,先生や子供にとって非常に簡単な操作を伴う活動を日常の授業場面に組み入れることがポイントです。
執筆者