はじめの一歩の一歩前
端末を使うときに気をつけること(健康面)
端末を使うときの姿勢
端末を日常的に活用するようになると,姿勢が悪くなる,目が疲れるといった健康面に関する心配が出てくることがあります。保護者からも健康面について心配する声が寄せられるかもしれません。学校としては日常的に指導する機会をつくり,それを上手に保護者に伝えていくとよいでしょう。まずは,端末を使用する際の姿勢です。
・端末の画面(対象物)に目を近づけ過ぎない。
・姿勢よく座る。
・長時間同じ姿勢になることを避ける。
この3つを意識して指導するとよいでしょう。この3つは授業中のよい姿勢として,これまでも指導してきたことかもしれません。しかし,端末が入ると画面に集中するあまり,つい目を近づけ過ぎることがあるので,授業中に意識的に声をかけるとよいでしょう。
端末使用時の目の休め方
端末の画面を見続けると目が疲れることがあります。そこで,文部科学省は,次の2つを意識して指導することを推奨しています。
・端末の画面から30cm以上目を離す。
・30分に1回は,20秒以上画面から目を離し,遠くを見て目を休める。
教師が話をするときは端末を閉じる,板書を使って説明をすることで視線を黒板に向けさせる,端末を使わない活動を取り入れる,といった工夫を取り入れることで自然と目を休めることにつながります。また,端末の画面から30cmがどのくらいの距離なのかを児童生徒に体感させるために,ものさしを当ててみるのもおすすめです。
(参考文献)
文部科学省(2021)学習者用デジタル教科書実践事例集(2021年追補版).pp.32-33
https://www.mext.go.jp/content/20210325-mxt_kyokasyo01-000013745_03.pdf?fbclid=IwAR0lAkctx3Ei0hLr8DH5bm6H9_jJhOiqT4LVMvq1BamQ103DHSDgal2dCWY
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