• 教科書・教材の問い合わせ

はじめの一歩の一歩前

12歩目 学習支援プラットフォームの活用

端末活用の基盤となる学習支援プラットフォーム

 GIGAスクールで整備された環境でぜひ使いたい機能が「学習支援プラットフォーム」です。これは,Google Classroom や Microsoft Teams のことを指しています。学習マネジメントシステム(LMS:Learning Management System)とも呼ばれています。
 教師は授業で使う資料を投稿したり,学習の流れを示したりすることができます。また,クラス全員に向けたお知らせを書き込んだり,課題を出し,回収・採点までを一括で管理したりすることができます。どの教科の学習であっても,まずはこのプラットフォームにアクセスをするので「端末活用の基盤」となっているのです。

第12歩はじめの一歩の一歩前_写真1
▲学習の流れの提示と資料の共有( Google Classroom )

学習支援プラットフォームの基本的な活用例

(1)情報共有
 授業で使う資料を投稿したり,授業で視聴する動画のリンクを投稿したりして,児童生徒と情報を共有しましょう。印刷する手間が省けるばかりではなく,授業コンテンツの蓄積が行えます。プラットフォーム上に授業コンテンツがあることで,授業を欠席した子や不登校児童生徒が学習情報にアクセスすることが可能となります。
 また,「ストリーム」( Google )や「投稿」( Microsoft )といったページに連絡事項を入力することで,クラス全員に情報を伝えることができます。連絡事項が文字情報として残るだけではなく,思い付いたときに教師が入力しておくことで,伝え忘れを防ぐことができます。

(2)コミュニケーション
 学習支援プラットフォームでは,教師からの連絡事項の入力だけではなく,児童生徒が連絡事項を書き込んだり,それに返信したりしてコミュニケーションをとることができます。簡単な議題であればプラットフォーム上でディスカッションをすることも可能です。
 また,教師が児童生徒に個別にメッセージを送ったり,児童生徒から教師だけにメッセージを送ったりすることができます。これにより,児童生徒は面と向かっては相談できないようなことを教師に相談したり,教師はそのメッセージに返信をしたりでき,きめ細かな指導に役立てることができます。



執筆者


三井一希先生