• 教科書・教材の問い合わせ

はじめの一歩の一歩前

11歩目 タイピングスキル習得の具体例

タイピングスキルの必要性

 端末操作に慣れてきたら,子供たちのタイピングスキルを高めるようにします。音声入力,手書き入力などでもテキストを入力することはできますが,やはりキーボード入力でテキストを入力できるようにする必要があります。GIGAスクール構想に伴う端末整備では,「物理キーボード」を用意することが標準仕様で定められています。それだけ,キーボードを使った入力が重視されているということです。
 また,かな入力やフリック入力ではなく,ローマ字入力ができるようになるとよいでしょう。たしかに,かな入力やフリック入力でも文字を入力できますが,英語を入力する,小学校3年生で学習するローマ字を定着させるということを踏まえると,やはりローマ字入力を定着させたいところです。
 タイピングは短時間の練習を継続すると定着しやすいです。50分の練習を10回やるよりも,5分の練習を100回やるほうがいいのです。そのため,始業前の時間,休み時間,帰りの会の時間などに5分間タイピングの時間を設定し,学級全員で取り組むとよいでしょう。「キーボー島アドベンチャー」,「寿司打」,「こどもタイピング」などのWebサイトを使うと子供が興味を持ってタイピング練習を行うことができます。家庭でも練習することを推奨し,端末の持ち帰りが可能な場合は,タイピングを宿題に出すことも検討してみましょう。

ショートカットで学習効率を高める

 タイピング練習と併せて,「ショートカットキー」の指導も行うことで,学習効率を高めることができます。ショートカットキーとは,テキストをコピーして貼り付ける,などの操作をキーボードを使って行うことです。
 会社で仕事をするときに当たり前のようにショートカットキーを使っている社会人は多いです。便利な機能なので,子供たちにもぜひ指導するとよいでしょう。学習でよく使うショートカットキーは次のものです。

【Ctrl】+【Z】・・・操作を元に戻す
【Ctrl】+【B】・・・太字にする
【Ctrl】+【C】・・・選択したテキストのコピー
【Ctrl】+【V】・・・選択したテキストの貼り付け
【Ctrl】+【X】・・・選択したテキストの切り取り


(機種によっては,【Ctrl】【command】【shift】になることがあります)

第11歩はじめの一歩の一歩前_写真1


(参考)タイピングの練習ができるWebサイト

キーボー島アドベンチャー
http://kb-kentei.net/

寿司打
http://typingx0.net/sushida/

こどもタイピング
https://typing.twi1.me/game/3880



執筆者


三井一希先生