数学 内容解説資料V2
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つながるサポート学校図書は,つねに生徒によりそった,教科書を目指して編修しています。生徒の思考の流れを大切にし,観察や実験などの操作活動を多く取り入れ,実際に生徒から生まれた疑問をもとに学習に入っていけるように配慮しています。平面図形で必要な基礎的な知識を作図とともに学ぶことで,平面図形に対する知識がさらに身につき,図形の移動に対しての理解を深めることができるようにしています。 1年5章「平面図形」では,作図の学習のあとに移動の学習を扱っています。図形の移動上の文様の中から,いろいろな図形を探しましょう。右の図は「麻の葉」の一部分です。1の二等辺三角形を,   ,  ,   にぴったり重ねるには,それぞれどのように動かせばよいでしょうか。 次の図は,「麻あさの葉は」と呼ばれる日本の伝統的な文様です。二等辺三角形だけでなく,いろいろな図形があるね。アイウ12江え戸ど小こ紋もんの型紙5ABDCFEアイウGHIJKLO1中1ギャップを軽減させる目的として,子どもたちが日常生活の中で目にしている「マイナスのついた数」から,中学校数学の学習をスタートさせています。素数は,1年1章4節「数の集合」で扱い,小学校で学習した知識をもとに,新しい見方として素数を導く扱いになっています。 1年1章「正の数・負の数」の中で,「素数」を扱っています。数の集合には,たとえば,次のようなものが考えられます。  10以下の自然数の集合 1から20までの奇数の集合  10の約数の集合 5の倍数の集合1から10までの自然数のうち,次の条件にあてはまる数をいいなさい。  約数が1つだけの数 約数が2つだけある数  約数が3つだけある数 約数が4つある数1から20までの自然数のうち,素数をすべていいなさい。問1問2例1素数素因数分解QUESTIONQUESTION奇数や偶数は,それぞれどのような数の集合でしょうか。ほかには,どのような数の集合が考えられるでしょうか。話し合ってみましょう。30をいくつかの自然数の積で表しましょう。どんな表し方があるでしょうか。2でわり切れる数とわり切れない数だね。倍数や約数も,数の集合といえるのかな。30の約数を考えればいいね。素数自然数について,数の集合にはどんなものがあるか調べよう。目標  7の約数は,1と7の2つだけである。このように,1とその数自身のほかには約数のない自然数を 素そ数すう という。ただし,1は素数にふくめない。したがって,素数の集合は約数を2つだけもつ自然数の集まりである。見方・考え方どんな分類のしかたがあるかな。見方・考え方どんな表し方ができるかな。 2つの数の積になるね。3つの数の積にもできるかな。2561133224451015[ 1年 P.56 ]「等式」や「不等式」で扱う文字は未知数であり,方程式で扱う文字と同じ性質のものです。したがって,文字の理解をより深めるために,1年2章「文字式」とは別に,1年3章「1次方程式」の導入として取り上げています。 1年3章「1次方程式」の中で,「等式,不等式」を扱っています。2つの数量の関係を式で表そう。目標等式と不等式1方程式見方・考え方量の関係も,数と同じように表せるかな。96 右の図は,前ページの   の天びんを示したものである。  左側の重さは,(3x+2)g,  右側の重さは,(5x+3)gとなる。このとき,右側の方が重いから,左右の重さの関係は,  3x+2<5x+3と表すことができる。 このように,不等号を使って数量の関係を表した式を 不ふ等とう式しき という。 また,前ページの   の天びんは,  左側の重さは,(3x+2)g,  右側の重さは,(x+10)gとなる。このとき,左右がつりあっているから,左右の重さの関係は,  3x+2=x+10と表すことができる。 このように,等号を使って数量の関係を表した式を 等とう式しき という。QUESTION(3x+2)g(x+10)g(クリップ1個…xg ,1円玉1枚…1g) 3x+2<5x+3 1112前ページの    ,  の天びんについて,2つの数量の重さの関係を式で表すにはどうしたらよいか考えましょう。クリップ1個の重さをxg, 1円玉1枚の重さを1g として考えましょう。1213x+2=x+102つの数の関係は,等号や不等号を使って表したね。2つの式の関係も,等号や不等号を使って表せるのかな。(3x+2)g (5x+3)g5101520[ 1年 P.96 ][ 1年 P.184 ]学図はココがこだわり!22

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