数学 学習の流れ
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今の自分を知ろう SDGs(Sustainable Development Goals)とは,2015年9月の国連サミットで採さい択たくされた2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰だれ一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓ちかっています。SDGsは発はっ展てん途と上じょう国こくのみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普ふ遍へん的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。気温が上じょう昇しょうすることで,海面水位が上昇してしまう可能性があるらしいよ。場所によっては,沈しずんでしまうところもあるみたいだね。地球温暖化って聞いたことがあるよ。どのくらい気温や海面水位が上昇するのかな。さらなる数学へ SDGsの17の目標のうち,これまで身につけた数学の力を使って,自分たちにできることがないか調べて,取り組んでみましょう。5264海面水位の上昇を抑おさえるためにできることを考えようシナリオ名めい称しょう温暖化対策平均(℃)「可能性が高い」予測幅はば(℃)RCP8.5対策なし+3.7+2.6~+4.8RCP6.0少ない+2.2+1.4~+3.1RCP4.5中+1.8+1.1~+2.6RCP2.6最大+1.0+0.3~+1.7表 1986~2005年を基準とした2100年の世界平均地上気温の予測図1 世界平均地上気温の変化図2 世界平均海面水位の上昇注意RCPシナリオとは,気候変動を予測するシナリオのことで,数値が小さいほど,温暖化対策をしっかり行ったシナリオを表している。注意 実線が予測値,色で塗ぬられた範はん囲いは予測の幅を表している。MissionData_16.04.02.00.02100(年)2000100(年後)0205050RCP8.5RCP2.6(℃)0.00.20.40.60.81.0RCP8.5RCP2.62100(年)20802060204020202000100(年後)806040200(m) 地球温暖化の問題点の1つに,気温が上昇することによる海面水位の上昇があります。海面水位が上昇することで,これまで陸であった場所が海になってしまい,そこに住んでいる人々の生活を脅おびやかす可能性があります。 いろいろなデータをもとにして,これからどのような環かん境きょうが予想されるか,また,そうならないために自分たちに何ができるか考えて,まとめてみましょう。 次の図は,世界平均地上気温の変化と,世界平均海面水位の上昇について,RCP2.6とRCP8.5のそれぞれの場合をシミュレーションした1つのグラフです。これらのグラフは, 2000年の値を0として示してあります。グラフが0年後(2000年)の値0と100年後( 2100年)の値を結んだ直線になるとみなしたとき,どんなことが予想できるでしょうか。51015265「今の自分を知ろう」では, (SDGs 持続可能な開発目標)に触れることで,国際的な課題に取り組むことができます。パフォーマンス課題として設定してあり,最後は自己評価を行います。「パフォーマンス課題」

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