理科_内容解説資料
20/40

16炭酸水素ナトリウム加熱後の物質物質のようす水に溶けるようすフェノールフタレイン溶液を入れたとき原子カードでも考えてみよう。うまく説明できるかな。①発生した気体の性質・火のついた線せん香こうを入れたら,火は消えた。・マッチの火を近づけても燃えなかった。 ・石灰水を白くにごらせた。②試験管の口もとの液体に塩化コバルト紙をつけると,うすい赤色に変わった。③炭酸水素ナトリウムと加熱後の物質のちがい・炭酸水素ナトリウムは水にあまり溶とけず,フェノールフタレイン溶よう液えきがわずかに赤色になった。・加熱後の物質は水によく溶けて,フェノールフタレイン溶液が赤色になった。①線香の火が消え,また,気体が燃えなかったことから,発生した気体は酸素でも水素でもないことがわかる。そして,石灰水を白くにごらせたことから,発生した気体は二酸化炭素であることがわかる。②試験管の口もとについた液体は,塩化コバルト紙をうすい赤色(桃色)に変えたことから,水であることがわかる。③試験管に残った白い粉末の固体は,水に溶けるようすやフェノールフタレイン溶液を入れたときのようすから,もとの炭酸水素ナトリウムとはちがう物質であることがわかる。●以上のことから,炭酸水素ナトリウムを加熱すると,二酸化炭素,水,もとの炭酸水素ナトリウムとは異なる白い粉末に分かれるといえる。①気体の性質②試験管の口もとにできた物質③炭酸水素ナトリウムと加熱後の物質の比ひ較かく結果・考察線香マッチ塩化コバルト紙は,水に触ふれると,赤色(桃もも色)になる気体は燃えない石灰水が白くにごる線香の火が消える次の時間は炭酸水素ナトリウムの化学変化を原子のモデルでまとめます。炭酸水素ナトリウムの分解結果考察ふり返り図16 探究4の結果例この時間のまとめ炭酸水素ナトリウムを加熱すると,二酸化炭素,水,もとの炭酸水素ナトリウムとは異なる白い粉末に分かれる。少し溶けるよく溶けるうすい赤色↓弱いアルカリ性赤色↓強いアルカリ性510152520 40 考察 の方法が見える「結果」と「考察」はちがうと先生は言うけれど,どうちがうの?「結果」をもとに「考察」するって,具体的にはどうするの?考察が書けるようになる観察・実験の結果例を明確に示し,考察では結果のどこの部分に注目して分析・解釈するのか,考え方(文例)を例示しました。適切な考え方を生徒が学んでいく手助けとなります。結果を分析・解釈する加熱後の物質③炭酸水素ナトリウムと加熱後の物質のマッチマッチ塩化コバルト紙は,水に(石灰水が白くにごる炭酸水素ナトリウムの分解炭酸水素ナトリウムを加熱すると,二酸化炭素,水,もとの炭酸水素ナトリウムとは異なる白い粉末に分かれる。加熱後の物質③炭酸水素ナトリウムと加熱後の物質の塩化コバルト紙は,水に(石灰水が白くにごる炭酸水素ナトリウムの分解炭酸水素ナトリウムを加熱すると,二酸化炭素,水,もとの炭酸水素ナトリウムとは異なる白い粉末に分かれる。水の上昇温度〔℃〕時間〔分〕電力〔W〕1412108642014121086420001234556101520水の上昇温度〔℃〕水の上昇温度〔℃〕時間〔分〕電力〔W〕1412108642014121086420001234556101520水の上昇温度〔℃〕電圧〔V〕6.0電流〔A〕3.06電力〔W〕18.36時間〔分〕012345水の温度〔℃〕24.827.329.932.635.337.9水の上昇温度〔℃〕02.55.17.810.513.1電力〔W〕4.659.2718.36水の温度〔℃〕24.824.324.85分間の上昇温度〔℃〕2.96.513.1・図28から,電力という条件を一定にした場合に,上昇温度は,電流を流した時間に比例することがわかる。・図29から,5分間の上昇温度という条件を一定にした場合,上昇温度は電力に比例することがわかる。・すなわち,「水の上昇温度」は,「電熱線に電流を流した時間」と「電力」の積に比例するといえる。結果・考察図28 実験Aの結果とグラフ-時間と水の上昇温度の関係図29 実験Bの結果とグラフ-電力と5分間の上昇温度の関係電力と時間の積は,別の単位でも表せます。実験Aの結果 2Ωの電熱線に6.0Vの電圧をかけた実験Bの結果 電力と5分間の上昇温度<実験A>電力を一定にして求めた結果から,時間と水の上じょう昇しょう温度の関係をグラフにすると,図28のようになる。<実験B>時間を一定にして求めた結果から,電力と水の上昇温度の関係をグラフにすると,図29のようになる。この時間のまとめ電熱線のはたらきは,電力に比例し,また,電熱線を使用した時間にも比例する。結果?考察??ふり返り4Ωや6Ωの実験用ヒーターを使っても同じ関係になるかやってみよう。熱量と電力・時間の関係5101520 178 理解度に課題が見受けられやすいグラフの分析・解釈例も充実しています。グラフの分析・解釈教科書で,子どもたちのどのような成長を目指していますか?だからうになる。<実験B>時間を一定にして求めた結果から,電力と水の上昇温度の関係をグラフにすると,図29のようになる。つけると,うすい赤色に変わった。③炭酸水素ナトリウムと加熱後の物質のちがい・炭酸水素ナトリウムは水にあまりノールフタレイン溶よう・加熱後の物質は水によく溶けて,フェノールフタレイン溶液が赤色になった。2年2年

元のページ  ../index.html#20

このブックを見る