理科_内容解説資料
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見 方考え方この時間の課題左心室弁右心室左心房全身から全身から右心房肺から肺から心房が広がって血液が流れこむ心房が縮んで,血液が心室へ流れこむ心室が縮んで,血液が送り出される肺静脈大静脈大静脈肺動脈大動脈肺静脈見 方見 方考え方心房が縮んで,血液が心室へ流れこむ心臓図は太い主な血管を示していて,赤色で示した血管は動脈血,青色で示した血管は静脈血が流れる(→p.111)。血管の全長は,毛細血管もふくめると,約96000km(地球を2.4周する長さ)といわれ,血液の量は体重の約8%である。動脈血が流れる血管静脈血が流れる血管全身をめぐった血液は,大静脈→右心房→右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房→左心室→大動脈という順で流れる。右心房の出口,肺動脈への入り口,左心房の出口,大動脈への入り口には弁があり,血液の逆流を防ぐ。心臓は1分間に60~80回拍動をくり返し,全身に送り出す血液の量は,1日でのべ約8000Lにもなる。 第2章で学んだように,植物の場合は,からだ中に水と養分を運ぶためのしくみが維い管かん束そくだった。動物の場合は血管と血液である。 激しい運動をすると胸に鼓こ動どうを感じるのは,心臓(図1)がさかんに拍はく動どうする(心臓が縮んだりゆるんだりする)からである。心臓は血液を送り出すはたらきをもつ器官であり,非常にじょうぶな筋肉でできていて,4つの部屋に分かれている。この筋肉が周期的に縮んだりゆるんだりをくり返すことで,心臓は,全身にはりめぐらされた血管(図2)に血液を送り出すポンプとしてはたらく。血液の循じゅん環かん1● 心臓と血管血液はどのようなしくみで体内を循環するか。 血液の循環と,循環のためのつくりを関係づける図1 ヒトの心臓の動き方図2 全身にはりめぐらされた血管 生物のつくりには,対応したはたらきがある51051015 109 血液の全身から右心房大静脈 第2章で学んだように,植物の場合は,からだ中に水と養分を運ぶためのしくみがは血管と血液である。 激しい運動をすると胸に1)がさかんにらである。心臓は血液を送り出すはたらきをもつ器官であり,非常にじょうぶな筋肉でできていて,4つの部屋に分かれている。この筋肉が周期的に縮んだりゆるんだりをくり返すことで,心臓は,全身にはりめぐらされた血管(図2)に血液を送り出すポンプとしてはたらく。心臓と血管見 方考え方この時間の課題南極北極赤道偏西風②①低緯度中緯度高緯度地表の風上空の風偏西風(a)は,大気の循環が起こる層を強調した図であり,(b)はさらにその中の循環を表している。日本のある中緯度地域の上空では,偏西風がふく。また,低緯度地域には,赤道付近の地表で暖められた空気が上じょう昇しょうしてできる循じゅん環かん(①)があり,高緯度地域には冷たい空気が下降してできる循環(②)がある。 日本が位置する中緯い度ど地域の上空では,おおむね西から東に向かう強い風がふいており,この風を偏へん西せい風ふうと❶いう。日本付近で低気圧や高気圧が西から東へと移動していくのは,この偏西風が影えい響きょうするためである(図1)。❶ 偏西風のふく高度と速さは季節によっても変化するが,もっとも風速の大きい部分は高度約9km~12kmにあり,速さは最大で秒速100mを超えることもある。日本の季節に影えい響きょうする要素1日本の季節の変化には,何が影響しているか。 日本周辺の季節を決める要素と季節の変化を関係づける● 地球規模の大気の動き図1 地球規模の大気の動き 空気のかたまりと,その性質を全国規き模ぼでとらえる大気の循環が起こるのは,地表から高度約11kmまでの層の中である。地球の半径約6400km(a)地球の半径と大気の層の厚さ(b)大気の循環551015 255 14自学自習 がしやすい基礎・基本が身につく記述を厳選しているから,何が重要な概念なのかページごとにひとめでわかる。自学自習用の基本問題を,QRコード教材や,指導書ワークシートとして提供しています。教科書で,子どもたちのどのような成長を目指していますか?だから2年2年

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