理科_内容解説資料
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見 方考え方この時間の課題右の写真は,砂糖が水に溶けるようすを表しています。このようすを粒子のモデルで表してみましょう。❶ 銅とスズが混ざった10円硬貨など,2種類以上の固体が混ざった混合物もある。身のまわりには,純粋な物質よりも混合物のほうが多い。 「水」や「塩化ナトリウム」のように,1種類の物質からできている物質を純じゅん粋すいな物質という。一方,「食塩水」のように,いくつかの物質が混ざり合った物質を混こん合ごう物ぶつと❶いう。 ここで,物質が溶けるようすに注目する。図1のように,食しょく紅べにを紙パックに包み,水に入れてみると,食紅が少しずつ溶けて,もやもやしたものが広がっていくのが見られる。しばらくこの液を静かに置いておくと,やがてもやもやは見られなくなり,透とう明めいな液になる。「透明」とは,すきとおっていて,向こうの景色がよく見えることをいう。食塩を水に溶かしたときのように,色もなく透明な液を「無色透明」といい,食紅を水に溶かしたときのように色がついた透明な液を「有色透明」という。水すい溶よう液えき1物質が水に溶ける現象を粒子のモデルで表すとどうなるか。 物質は粒りゅう子しの集まりでできている 溶け方と粒子のモデルを関係づける図1 食紅が溶けるようす図2 透明とは学びをいかす2週間後1週間後30分後砂糖を入れた直後水砂糖の粒子水砂糖の粒子水砂糖の粒子水砂糖の粒子食紅資料図3 砂糖の溶け方5 85 「透明」とは,すきとおっていて,向こうの景色がよ見 方考え方この時間の課題宇宙から地球上から(東)(南)(西)(東)(南)(西)(東)(南)(西)(東)(南)(西)(東)(南)(西)㋑㋒㋓㋔㋓㋒㋑㋐太陽(実際は地球からずっと遠く,ずっと大きい)自転の向き太陽の向き地軸太陽に対する観測者の位置が地球の自転とともに変わる(㋐ 観測者 にとって朝)(㋒ 観測者にとって正午ごろ)(㋔ 観測者 にとって夕方)㋐ 観測者にとって朝地球上から太陽の動き❶ 太陽に限らず,天体が真南の方向にきたことを南中という。 太陽の1日の動きを,太陽の日周運動という。太陽の日周運動で,太陽が最も高くなるのは,太陽が真南の方向にきたときである。このとき太陽が南なん中ちゅうし❶たといい,南中したときの高度を南中高度という。太陽の日周運動は,地球が地軸を中心にして,1日に1回,一定の速さで西から東へ自転していることによって起こる(図7)。● 太陽の1日の動き透明半球上の太陽が東から西に動くのは,地球の自転でどのように説明できるか。 太陽の動きと,2つの見方を関連づけるこの図の見方をアニメーションで確認することができます(QRコード先)。 天体の動きは,宇宙・地球上からの見方で説明できる(a)観測者の位置と太陽(b)観測者からの太陽の見え方(c)天球による太陽の動きの説明123365203年p.2119資質・能力が伸びやすい見方・考え方が全時間で見える全時間の「見方・考え方」一覧はこちら1時間ごとの課題に対して,どのような「見方」「考え方」をはたらかせていくのかを示しています。「見方」「考え方」の内容は多様であり,ここでは,あくまで1つの例を示しています。授業案などをつくる際の参考にしてください。「見方」「考え方」の例1年p.85だから「見方・考え方」は,領域ごとに示されたけど,1時間ごとの授業に落とし込んだら,どうなるのだろう?

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