理科_内容解説資料
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探究の過程「見方・考え方」各時間の学習課題を解決するために必要な,「理科としての見方・考え方」の例を示しています。理科は,自然の決まりなどを話し合って探したり,ものごとを調べる方法を学ぶ教科です。用語を覚えるのは,他の人とちゃんと話し合いをするためですよ。この先,話し合って課題を解決していく機会は数え切れないほどあります。失敗してもいい今が練習のチャンスです!それでは自分ひとりになったとき困ってしまいますね。ひとりでがんばらないといけないときはだれにでもあります。観察・実験して話し合う機会は,今は学校の理科くらいにしかありません。あなたが成長するために貴重な機会ですよ。観察・実験のときは,班のだれかがどんどんやってくれるし,まかせてます。理科って暗記教科なんですよね。用語を説明できて,観察・実験の結果を覚えておけば,あとはもういいんじゃないですか?では,私たちはどのように理科を学んでいくのでしょうか。理科は,観察・実験などから「決まり・関係性」などを発見していく「探究」という活動が中心です。この活動のときに,「自分から積極的に,話し合いを重ねて,深く考える」ことに気をつけたり,各単元の理科としての「見方・考え方」をはたらかせたりして,「理科でできるようになること」を身につけていきます。あなたの力で,自分も授業もクラスも 活発に!さまざまな生物の似ているところ・異なるところを意識しましょう。身のまわりの物質の性質や,物質をつくるものは何かを意識しましょう。1-11-2p.6ー7でくわしくあつかいます。見 方考え方この時間の課題プラスチックの粒子粘土の粒子鉄の粒子ねんどプラスチックの粒子粘土の粒子鉄の粒子ねんどプラスチックの粒子粘土の粒子鉄の粒子ねんど物質の分類1 身のまわりの「もの」を理科の見方や考え方でとらえていくとき,まず2つの見方ができる(図1)。たとえばコップという「もの」は,使う目的に合わせた形や大きさがある。形や大きさに注目したときの「もの」を物体という。これに対して,物体をつくる原料に注目したときの「もの」を物質という。この単元では「もの」の「物質」としての性質を学んでいく❶。理科では「もの」をどのように考えるか。 物質により,その性質が異なる ものの性質を比ひ較かくして分類する● 「もの」の2つの見方~物体と物質~図2 物体と物質いろいろな食器があります。これらは何がちがうのでしょう。何がちがうと言われると…原料ですね。では,その原料のちがいをどう表せばよいでしょうか。物体を小さな粒つぶ(粒りゅう子し)の集まりだと考えるとわかりやすいですね。粒をもとに考えると,タンブラーは,鉄(物質)という粒でできたコップ(物体)と考えることができます。図1 さまざまな原料物体物質❶ 1年生の1-2単元,2年生の2-1単元,3年生の3-3単元では,主に物質の性質を考えていく。資料プラスチックのコップ焼き物のコップステンレスのタンブラー551015 69 p.6ー7でくわしくあつかいます。究の進め方p.6ー7でくわしくあつかいます。p.6ー7でくわしくあつかいます。究の進め方探業を受けるコツ業を受けるコツ授方・考え方方・考え方見体的・対話的に,深く学ぶ主p.8ー9でくわしくあつかいます。各時間でくわしくあつかいます。p.12ー13でくわしくあつかいます。どうやって理科を学ぶの? 4 物質の分類第1章□物質の性質を調べる方法,物質を分類する基準を説明できる。□物質に決まった密度があることを説明できる。□目に見えない現象をモデルで表現できる。□実験器具を,安全に気をつけて正しく使うことができる。□物質の特とく徴ちょうや変化を,言葉・図・表を用いて記録できる。どのような知識・技能を身につけるか□疑問に感じたことなどから,探究の課題をつくることができる。 (学年目標)□実験結果から,物質とその性質の決まりや関係を見いだすことができる。□実験結果や考察などを,ほかの人に伝えることを意識して表現できる。理解していることをどのように使うかCan-Do Listできるようになりたい目標□学習内容に興味や関心をもち,進んで取り組むことができる。□自分が今やっていることをふり返り,改善しようとする。□ほかの人と考えを出し合い,協力できる。□日常生活で感じた疑問を学習に結びつけたり,学習した内容を日常生活に当てはめたりして考えることができる。どのように学びに向かうか金属がもつ展てん性せい(→p.71)の性質を利用した鍛か冶じ551015 68 考える力,判断する力,表現する力などに関係するチェック項目を例示しています。理解したい知識や技能などに関係するチェック項目を例示しています。学びに向かう力などに関係するチェック項こう目もくを例示しています。探究の過程どのように学びに向かうかどのような知識・技能を身につけるか理解していることをどのように使うかまずは観察・実験の考察に取り組んだり,学んだ内容をつなげたりしましょう。必ず今まで思いつかなかったアイデアが出てきます。それをもとに自分の考えを見つめ直すと,「そうか!わかった!」と納得できる瞬しゅん間かんが待っています。これが「深い学び」の一つです。「深い」ってなんですか?「主体的」や「対話的」はなんとなくわかるんですけど…できることを増やしていこう!見えない地下のようすや,地球が変化する長い時間を意識しましょう。身のまわりの現象は,何にともなって何が変わるのかを意識しましょう。1-31-4理科のトリセツ各章のはじめに,その章で「できるようになりたい目標」を示しています。理科の課題を考えるときは,理科としての「見方・考え方」をはたらかせるんですね。理科に限らず,学校の授業のときは「自分から積極的に,話し合いを重ねて,深く考える」ことを意識するということですね。なたの成長なたの成長あ 5 主p.12ー13でくわしくあつかいます。p.12ー13でくわしくあつかいます。p.12ー13でくわしくあつかいます。p.12ー13でくわしくあつかいます。身のまわりから主体的に課題を見つけていきましょう。ほかの中学生はどんなことを調べているのでしょう?QRコード先からほかの自由研究の例を見ることもできます。金こん平ぺい糖とうの研究研究の動機 旅行先のおみやげ屋さんで金平糖を見つけて,「金平糖には,なぜトゲがあるのか」と疑問に思ったことがきっかけである。当初は「こんな疑問なんて調べてしまえば簡単に答えがわかってしまうんだろうな」と思ったが,金平糖のトゲの原因は解明されていないことが分かった。そんな身近でありながら多くのなぞを持つ金平糖に好こう奇き心しんを持ったので,研究を始めた。結論と感想 「なぜ金平糖にはトゲがあるのか」について最初の予想は,金平糖にかけて,大きさを大きくする砂糖と水で作った蜜みつの再結けっ晶しょう(→p.95)が原因だと考えたが,金平糖を自ら作り,実験を重ねていくうちに,再結晶だけでなく,蜜の粘ねん性せいが金平糖の成長および,トゲの成長に関わっていることが分かった。自分で研究を極め,自分の想像力を育む良い機会となった。数多く興味をもつ中で,どのようにして「金平糖」というテーマにしぼっていきましたか?この自由研究で一番ワクワクした場面はどこですか?1番の理由は,まず自分が研究や実験をしていて楽しいかどうかです。自分の好きなものを好きなように研究することが“自由”研究のモットーだと思ったので,まわりの考えや体裁を気にしないで金平糖を研究しました。予想と考察です。柔じゅう軟なんさや想像力を大事にして取り組みました。数値化された結果も大事ですが,一見無理な仮説や考察でも,時には予想もしない結果をもたらすと考えています。教えてセンパイ ~ 今は高校生の著者にインタビュー ~ あの自由研究の人は今 ~ 今は社会人の著者にインタビュー ~現在どのようなお仕事をされていますか?「何かを科学的に調べ,つきつめていく」という考え方は,今役に立っていますか?言語学の研究者として,日本手話を研究しています。わたしは文系の学問を専門にしていますが,それでも仮説-検証という科学の手法は同じです。言語学の理論から仮説を見つけ,ろう者の話す手話をビデオに撮とったものを観察し,書き起こしてデータを作り,分析し,仮説を検証します。こうした調査は,人の思いこみや感情が入りこみやすいのですが,それを取り除くのに科学の方法は役立っています。津つ波なみの被ひ害がいを防ぐ研究の動機 北海道南西沖地震をきっかけに始めた研究も3年次を迎むかえ,今回は昨年の課題として残った津波の逆転現象について調べた。逆転現象とは,津波を障害物で防ぐ時,障害物を近づけるほど波は次第に低くなるが,逆に近づけすぎると,陸での波は高くなってしまう現象を言う。予備実験から,この現象は障害物の位置だけでなく,高さにも関係するらしいことが分かった。そこで,①岸に到とう着ちゃくした波の分ぶん析せき,②逆転現象が起きている時の波形の分析を調べることにした。研究の手法・結果・考察 津波発生装置を作った。使用法:板を手で押おして波板を沈しずめ,手を離はなす。あらかじめ波板の下に発泡ポリスチレンを波板の形に切り,それをつける。12105510152530205101525303520 11 主体的に自ら動こう!  行動力より行動量!対話的に● 班などで話し合うときに,役割を決めましょう。理科は 話し合い!● 章の学習のはじめにある「Can-Do List(たとえば→p.32など)」を意識して,学習の目的意識をもちましょう。● 身のまわりのことがらから課題を探し出して,探究活動を進めていきましょう。● 探究活動のときに「探究のCan-Do List」を意識して,探究の目的意識をもちましょう。● 学んだ内容がどこかに関係していないか,使えないか探してみましょう。● 探究活動がうまくいかなくても,うまくいく方法をねばり強く考えましょう。● これまでの学習や自分の勉強法などをふり返り,もっとよい方法がないか考えましょう。● 自分の考えを書いて表現したり,発表したりして,ほかの人の発表にも意見を言いましょう。「主体的に学ぶ」とは,まとめると・身のまわりのできごとに疑問をもつ・見通しをもつ・ねばり強く取り組む・ 自分のやってきたことをふり返り,改善していく・ 新しいことに挑ちょう戦せんするなどです。「ただ勢いよく話す」だけとはちがいます。じっくり静かに取り組んでいても,「主体的」は実現しますよね。● 相手に質問するときの聞き方をくふうしましょう。どうやったら主体的になるのどうやったら対話的になるの班で話し合うとき,なんとなく話し合うのではなく,● 話し合いをうながす役割● 話し合いの記録をつける役割を決めてみましょう。もちろんこの役割をもつ人も話し合いに加わりますが,ふだんよりもまわりの人を少し気にするということです。これらの役割を探究ごとに交代していきます。このような方法や考え方は「ファシリテーション」ともよばれます。次のような聞き方をされると,もっと話したくなりますね。・~というと?・具体的には?,例えば?・まとめると?・もう少しくわしく言うと?・他には?・数値でいうと?・理由は?など  体的・対話的に,深く学ぶ体的・対話的に,深く学ぶ主どうやって理科を学ぶの?5101520 12 8主体的・対話的で深い学びが見える日々の理科授業の中で何をしていけば「主体的・対話的・深い学び」が実践できるのだろう?授業が組み立てやすい新学習指導要領で推奨されている学びの考え方をわかりやすく解説してあります。新学習指導要領の考え方がわかる「主体的な学び」とは何か,「対話的な学び」とは何か,「深い学び」とは何か,教科書を使ってどのように実践できるか示しています。学びの例だから1年p.4-51年新学習指導要領で,教科書はどのように変わったのですか?

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