TEADA 2021/後期号
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北尾浩一(著)原書房/A5判/464ページ/4,180円2018年5月佐藤晃子(著)永岡書店/A5判/192ページ/1,540円2016年1月の伝承研究の第一人者として知られる著者が,日本各地を歩き回り,農業や漁業関係者などから聞き取って集めた星の和名約900が集められています。名前は農具や漁具などが由来になっているものが多く,その昔,農作業や漁業の仕事と星が密接に関係していたことがよくわかります。天文学的な知識と読み物としてのおもしろさを兼ね備えた,興味深い一冊です。もが一度は見たことのある名画68作品が,オールカラーで掲載されています。作品の時代背景や概要,画家の来歴や素顔,意外なエピソードなどの解説のほか,鑑賞のポイントがひと目でわかる効果的な誌面構成で,画の素晴らしさがよくわかります。また,名画に秘められた■や,美術館を楽しむテクニックを紹介したコラムも充実。美術鑑賞の基礎知識が身につき,名画の見方が磨かれます。星田直彦(著)角川新書/新書判/256ページ/990円2015年8月城一夫(著)パイインターナショナル/B5判変型/256ページ3,850円/2020年4月さや長さ,速さ,時間などを,身体や身近なものを使っておおよその値を測るための工夫やアイディアなどが紹介されています。「指カレンダー」「油分け算」など古典的なトピックスほか,西暦と元号の変換方法,雷雲との距離の測り方,覚えておくと便利な数値などが丁寧に解説されています。やさしい文体で誰でも読みやすく,日常生活に役立つ豆知識が満載です。来より日本に息づく伝統色とその配色を,時代ごとに紹介した事典です。それぞれの色が,どのように生まれ,使われてきたのかを,美術品や衣装,建造物,風景など豊富で美しいビジュアルを通して知ることができます。歴史上の出来事も補足され,色彩の観点から日本史を学ぶことができます。色名に併掲されたCMYK値やRGB値などの色情報は,色使いのヒントとしても役立ちます。近年,テーマをしぼった,ちょっとマニアックな事典が人気です。著者や編者の熱のこもった専門的な知識や解説は,興味をもつ人はもちろん,その世界を知らない人もどんどん引き込んでいきます。このコーナーでは,そんなユニークな辞書や事典,図鑑を紹介します。15名画のすごさが見える西洋絵画の鑑賞事典日本の星名事典図解よくわかる測り方の事典時代別日本の配色事典星高誰古

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