2・34宿題トイレ洗剤,食器用洗剤,洗濯洗剤,住宅用洗剤,パイプクリーナー,柔軟剤,シャンプー,リンス,日本酒などの酒類,タバスコ,漂白剤,酢,サラダ油,火鉢の灰,洗口液,ハンドソープ,レモンやイチゴなどの果物,化粧水,コンタクトレンズの洗浄剤,醤油,炭酸水,牛乳,ウエットティッシュ,ジュース,緑茶,麦茶,炭酸飲料,うがい薬,猫のおしっこ,犬の唾液,マーカーペン,液体のり,ラーメンのスープ,餃子の肉汁,雨水,コーヒー,梅シロップ,フラワーキープ,シミ取り,水槽の水,入浴剤,重曹水,セスキ水,日焼け止め,バニラエッセンス,鼻うがい,消臭剤,しわ取りスプレーなど1表1 学習の流れ時宿題・これまでの酸・アルカリの学習を振り返り,家庭にある日用品のpHをpH試験紙で調べた結果を,ロイロノートの提出箱に保存する。・ロイロノートに保存した全員の結果をクラスで共有し,酸・アルカリの知識を広げ,他者の結果と比較しながら,自分なりの疑問を見つける。・家からもってきた試料や学校で用意できる薬品・器具などを使って,班ごとに実験を計画する。ホワイトボードにまとめた話合いの内容を,Chrome端末で撮影するなどして逐次保存する。・計画に基づいて実験を行い,結果を記録する。結果を記録する際,Chrome端末で静止画や動画を撮影する。・結果を分析して解釈し,考察・推論する。・ロイロノートを用いて一連の探究の過程をまとめ,発表資料を作成する。・ロイロノートで作成した発表資料を,大型テレビを用いて共有する。・各班の発表に対する相互評価を,ロイロノートに保存し共有する。図1 家にある日用品のpHを調べる表2 家にある日用品で調べたもの(抜粋)横浜市立平楽中学校 主幹教諭 梶原弘子10TEADA 2021 後期号 学習指導要領には,「科学的に探究する学習活動を充実」,「日常生活や社会との関連」とある。そこで,文字や写真,動画を用いた資料の作成,思考の可視化と共有,協働的な学びが簡単に実現できる授業支援クラウド「ロイロノート・スクール」を科学的な探究の学習過程に取り入れて授業を実践した。を撮るなどして各自工夫してまとめ,ロイロノートの提出箱に送る」という課題を出した。科学的な探究活動を主体的に行うためには,これまでの授業を振り返り,探究の過程を自分事として把握しそれを発信する活動が大切である。さらに事象をより深く理解するためには日常生活との関連に気づくこと,も必要であると考えたからだ。図1では,トイレ洗剤と漂白剤のpHが逆になっている。共有の場面では,これをお互いに発見して指摘しあうなどの学び合いもおこる。表2のように,多くの種類の水溶液が調べられた。 次に個人で見出した課題を班で報告し合い,班ごとに探究する課題を決めて,解決するという流れを学習の流れ実践例科学的な探究の学習過程で 効果的にICTを活用する工夫●❶ 探究課題の設定 中学3年生の「酸・アルカリ」の学習をした後に,探究の過程を振り返る活動として表1のようにロイロノートの活用を組み込んで,4時間の授業を計画した。 まず,「家にある日用品のpHを調べ,写真や動画中学3年 「酸・アルカリ」
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