GAKUTO 2020 特別号
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16進む、デジタル教科書の活用 実践紹介❶いると感じています。タブレットPCを使って私は、以下の2点のような取組をしてきました。 一つ目は、板書の記録撮影です。(図6)10年前から、毎時間の板書を写真に撮って記録し、自身の授業改善に利用していたのですが、タブレットPCを使って指導者用デジタル教科書を使うようになってから、板書の撮影も、そのタブレットPCでするようにしています。 記録は、当初の目的だけでなく、授業の中で、前時の内容や既習事項の確認をするのに非常に、役立っています。上手にノートをとれていない生徒でも、「前回、こんな勉強したよね。」と、前回の板書をテレビモニタに映し出すと「あ~、やったやった! 〇〇君が△△な話をしてたやつだ!」と、手軽に思い出すことが出来るのです。(図7)これは、生徒達にも非常に好評です。 もう一つは、机間巡視中に生徒のノートを記録撮影して、課題解決の交流場面で活用しています。(図8)机間巡視の間に複数の生徒のノートを撮影させてもらって、その画像を手元のタブレットでスワイプしながら入れ替えて説明できるので、実物投影機よりも手軽で、並べて、比較しながら考察させるのにも便利です。 生徒達が楽しみにしているのは、「この人の気持ちわ これからも、デジタルだからこそ可能な表現は、『デジMATH』のインタラクティブコンテンツを利用して、わかりやすい授業を考えていきたいと思います。 個人的には、各校にタブレットPCが配備されたからこそ、指導者用デジタル教科書の有用性が高まってきて▲ 図5:立体の向きを変えるコンテンツを操作する様子▲ 図6:授業の板書を     撮影する様子▲ 図7:前時の板書を画面に     表示している様子❹ 板書等を記録するだけで、広がる「学ぶ楽しさ」 (授業改善・学びの広がり)

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