13進む、デジタル教科書の活用 ICT活用の基盤づくりを進めよう 上述のような基盤づくりを行ったうえで、あるいはそれと並行して、今後はデジタル教科書の活用が進んでいくことになります。現段階でも、すでに指導者用を中心にデジタル教科書を使っている学校もありますが、まだ広くあまねく、十分に活用されているという状況にはないと聞きます。 一方で、コロナ禍において高まった遠隔オンライン授業に対する要望を機に、文部科学省を中心にデジタル教科書の活用推進の検討が急速に進められています。学習者用デジタル教科書普及促進事業を立ち上げ、導入を希望する自治体に予算配置をすることになっています。さらには、次の学習指導要領の改訂では、デジタル教科書のほうを検定対象とする制度改革の検討も進められています。 このことは、教科書という学校教育における「主たる教材」の役割を見直すことになり、それに伴って学校での授業のあり方、学校外の学習との連携など、学びのあり様も考え直すことになり、教育における一大転換期となることを示唆しています。 ただ、現行の学習指導要領においても、ICT活用は前提とされており、その下で教科書およびデジタル教科書(教材)が作られています。また、紙の教科書内に二次元バーコートを導入し、適宜ICT活用が図られるように工夫されています。 今後は、教科書を作る側も使う側も、現在の教科書の内容・構成を再度研究し、学習指導要領の理念の実現を目指しながら、どこで、どのようにデジタルを有効活用するのかを、今からじっくりと研究していくことが必要になるでしょう。そして、デジタル教科書の活用へ 今回の原稿をご執筆いただいた信州大学 佐藤和紀先生と、常葉大学 三井一希先生のお二人に、これからのICTを活用した学校教育について、次のような3つの方向から、わかりやすく解説してくださるコラムを弊社HPにて連載していただくことになりました。新連載コラム「GIGAスクール構想から見える未来」のお知らせ!月2回更新予定考え方 GIGAスクール構想の理念やこれからの学びの姿の解説や端末を使った授業設計について等まず何からしたらよいのか 保護者や児童生徒への説明、端末との出会わせ方、これまでなかった使い方等具体的な実践例 教科等での実践例(小中)、家庭学習での使い方等 第1回は「GIGAスクール構想が目指すもの」です。どうぞお楽しみに。▲ 学校図書WEBサイト https://gakuto.co.jp/2021年GIGAスクールスクール 構想 から見えるから見える未来未来連載連載コラムコラム佐藤和紀先生三井一希先生20212021年年44月月 スタ スターートト!!
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